災いの星

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 だがユロウと一緒にいるからには、そう言う訳にも行かない。    俺の血を与えたユロウには、ヴァンパイアの血と人間の血が流れている。  そのため、しばらくの間は、酷い飢餓感に襲われるのだ。  人間と同じように食事を取るか、頻繁に生き血を摂取しなければならない。    初めは俺の血を吸わせていたが、それも長くは続けられなかった。  俺の血も無限ではないのだから、仕方がない。    しかし、仕事の経験が無い俺達を雇ってくれる所は見付からなかった。    せめて今夜の寝床を……と、夜の街を徘徊していた時に、魔物と戦うウィルと出くわしたのだ。
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