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右腕が急激に熱くなる。
引っ掛かれると言うより切り裂かれると言う表現の方が正しいかの様な切れ味だった。
(かなり深くいかれたな。死ぬほど痛ぇ)
まっ、死ぬ気はないが。等殺し合いをしているはずなのに頭の中はいつもと変わらない。
考え事をしながらも、犬もどきの攻撃を的確に避ける。
自分の体とは思えないほど精密な動きに、少しずつだが犬もどきにストレスが溜まっていく。
ふと上手くいけば簡単に勝てる方法が思い付く。
かなり危険だが他に策が浮かばないため実行に移す。
とりあえずは相手の攻撃を避けながら立ち位置を変える。
今の荒い攻撃の中立ち位置を変えるのは案外すんなり行えた。
自分の背を崖に向けるように
後は一度犬もどきが引くまで、立ち位置を変えないように攻撃を避け続ける。
2分ぐらいたっただろうか?
犬もどきが酸欠を起したのか距離を置く。
(今ぐらいしかチャンスはないか。
こっからが運しだいか…)
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