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どろんっ
「!!」
「信長様っ!!宴の途中申し訳御座いません。」
「…どうした?」
この忍者っぽい男は、そう……忍者である(笑)
「鬼羅と神武が同盟を組みました。」
「なに……鬼羅と神武が……?」
「信長さん…それってやばいの?」
「…やばい?」
「あぁ…危険なの?」
「あぁ…かなりな。今この国は隣国と戦をしておる。今朝、渉が巻き込まれた戦もそれだ。ここから西に少し行くと、険しい山が連なる土地がある。そこに鬼羅という輩がおって、数年前突如として挙兵し、この国に攻めてきたのだ。」
「その人は強いの?」
「私が説明しましょう。」
光秀が割って入る。
「鬼羅兵之助。鬼羅一族で最強の男に御座います。とてつもない腕力を持ち、戦で負傷したことはないと言われる程の腕を持ちながら、策士としても有名で御座いますぞ。」
「じゃあ神武って人は?」
「神武大和。こちらも神武一族始まって以来の鬼才と呼ばれ、その知能はかなりのもの。鬼羅ほど腕力はないものの、剣術の腕は間違いなく本物と言われています。なにやら不思議な力もあるとかないとか…。」
「あの2人が組むとなると…かなりまずいなっ。」
信長が頭を抱える。
「拙者はこれからも情報収集にあたりますゆえ…これにて。」
「うむ…ご苦労であった。」
どろんっ
「光秀…禿鼠に挙兵の準備をさせておけ。」
「はっ!!」
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