タイムスリップは突然に

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渉は地形図を広げる。 「双子山に挟まれた麓に河原村…双子山の西からってことか……忍者さん。敵の城は?」 「敵の城は双子山のうち北山から見て北西の位置にありまする。」 「渉…何かわかるのか?」 「ちょっと待ってて。……忍者さん…鬼羅忠孝って誰?」 「鬼羅兵之助の弟でござる。」 「兵之助の兵に動きはないの?」 「今のところは…。」 「信長さん…河原村の南の山にも陣を作って。」 「なぜだ…?」 「おそらく正面からくる軍は囮やで。正面衝突し、陣形が崩れた頃を見計らって…別の軍が北山から来るよ!!」 「なぜわかる?」 「未来にはシュミレーションゲームってゆうのがあって、俺はそれが得意やねん。兵之助って人は頭が切れるんでしょ?…きっとそうするはずやから。」 「……しゅみれいしょんげいむ?」 「ん~まぁこうゆう陣形とか攻め方を使った遊びやな。」 「南山に陣を立ててどうする?」 「河原村の正面から攻めてくる軍が来たら、麓に入ってくるまで引きつけておく。麓に入ったら、南から兵を出し、挟み撃ちにする。北山から軍が来る頃には麓の兵を蹴散らしてるよ!!」
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