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信長の城──
「信長様っ!!」
「どうした喜助。」
「越前の国にて不穏な動きが見えます。」
「朝倉か…。」
「はい…朝倉景健が上洛参集要求を拒否する意を表し挙兵の準備を進めている模様で御座います。」
「仕方あるまい。戦はしとうないが越前に進行するぞ」
「直ちに準備を進めます。」
「信長さんまた戦?」
渉は少しワクワクしたような顔で信長を見る。
「うむ…越前の国の朝倉が儂の要求を拒否するらしい。」
「朝倉?…!!」
『朝倉との戦…。もしやあの有名な姉川の戦いじゃ……!!』
「知っておるのか…。」
「うん。朝倉景健でしょ?未来では有名だよ…信長さんほどではないけどね。」
「そうか。…まぁ不本意ではあるが越前に進行する。」
「信長さん…。」
「どうした蘭丸。」
蘭丸とは渉のこちらでの名前である。
「……言いにくいんやけど……朝倉景健と戦を始めたら、浅井長政が裏切るよ。」
「…!!」
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