1094人が本棚に入れています
本棚に追加
/470ページ
朝倉本陣──
信長が前に出る。
「朝倉景健!!!!これが最後だ。戦はしとうない!!…刀を交えずとも分かり合えるはずだ!!!」
「なにを生ぬるい!!!貴様には従わぬ。かかれぇい!!」
ぶぉおぉっ!!ぶぉおぶぉおぉおぉ──!!
ほらがいが鳴り響く。
「信長様…。話ても無駄に御座います。後は我らにおまかせを!!!」
3人の武将が現れる。
織田の先鋒、酒井正尚、柴田勝家、池田恒興である。
「うむ…お主らに任せる。」
「はっ!!!……秀吉殿と光秀殿に続けぇい!!」
「のぉ蘭丸…刀を交えずとも分かり合える時代は来ぬものか…。」
「来ると思うよ!!!」
「…!!」
「俺が生まれた時代は刀や槍を振り回して、俺が天下をとるとか言ってる人はない!!!……武士とか百姓とか…身分に縛られることなんてない!!!!平和な世界だから!!」
「素晴らしいな…儂の理想だ。」
「信長さんがそんな時代にしてよ。」
「そうだな…ありがとう。」
信長はそっと微笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!