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「お前らみたいなんが、歴史に名を残してんのが気にくわへんわっ!!……でも安心しぃ。二人は今日で終わりや。」
「……訳の解らぬ小童を連れてきたものだ。」
長政と景健が本陣に引き返して行く。
信長と渉も本陣に引き返す。
「蘭丸…かたじけないな。」
「ええよ。信長さんがゆうてることは間違ってへんもん。」
「蘭丸。此度の戦……。いや聞かないでおこう。」
信長は正面を向き直し、微笑んだ。
「せやな!!…知ったところで、人は時の流れには抗えない!!……やろ?」
渉も微笑む。
「その通り。」
信長は15000の兵の前で馬を止める。
「兵の数では負けておる。しかし僅かな差!!!皆の者!!!……怖いか?」
「いえっ!!!」
「恐れるなっ!!!我らが勝つ!!!!」
「うぉおぉぉお!!!!」
姉川の戦いが今始まる。
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