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『羽柴秀吉……ここまでの男とは!!!!』
「秀吉殿は信長公に、儂に過ぎたる者…と言わせた男であるぞっ。」
「!!…誰だ貴様は!!!」
「良通!!!」
「稲葉良通…只今参上…はははははははは!!」
この男は織田軍に仕える、稲葉良通。
本来後詰めである稲葉良通が前線に現れるというのは極めて稀である。
「お前……横山城はもう落としたのか?」
横山城とは浅井家が信長より与えられた城であり、小谷城と横山城は目と鼻の先程の距離しかない。
そのため信長はまず横山城を落とすことを先決とし、稲葉良通を派遣していた。
「秀吉殿……ちょろいちょろい!!!あっという間に降伏しよったわ!!」
「さすがだな……良通。」
「それより秀吉殿…なかなか苦戦しているようで……この稲葉良通らも参戦いたす。」
「すまないな。」
「なんのなんの。」
稲葉良通は自分の兵を率いて戦場の中心へと駆けていった。
「さぁ神武大和…次は貴様の番だな。」
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