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「がはっ!!」
両膝をつき、崩れ落ちる大和。
「お前の敗因は自分の術を過信し、それに溺れたことだ。」
「くっ…」
大和は立ち上がろうとする。
「貴様ぁ……。」
「お前が今立ち上がった先に…何が見える。」
「!!!」
「既にお前は負けた。立ち上がった先に在るもの……それは2回目の敗北…つまり死だ。」
大和は顔を上げ、秀吉の顔を見た。
「!!!……その目は!!」
「……やはり開眼しておるか。」
秀吉の左目の瞳だけが赤くなっている。
「その目は…夕瞳眼。」
『父上が言っていたことはまことであったか…。』
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