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「それは羽柴家に代々伝わる、夕瞳眼について記したものだ。」
秀吉は手にとって本を開く。
そこには朱い瞳の男が1人で大軍を蹴散らす様子が書かれていた。
さらにめくっていくと、夕瞳眼についての様々なことが図を交えて記されている。
しかし、半分以降はまだ白紙であった。
「夕瞳眼についてはまだわからないことも多い。いや…わからないことの方が多い。代々羽柴家の当主になった者はその書物に夕瞳眼のことを記していかなければならない。しかし儂にはできん。お前に任せても良いか…?」
「はい!!!私が責任持って記していきます。」
「すまないな。……儂は怖いのだ。……強さが。秀吉。お前は逞しく生きろ。」
「はい…父上。」
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