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スカッ
大和の刀が空を斬る。
「!!」
大和が後ろを振り返ると、背を向けて立つ秀吉がいた。
『目の痛みが消えた…。』
「秀吉!!!いつの間に!!!」
「大和…お前の未来が見えた。」
「ふん…何をっ!!」
「大和。やはりお前が立ち上がった先に在るもの……それは死のようだな。」
秀吉が刀を握り直し、振り返った。
「!!」
大和は秀吉を見て、一歩退いた。
秀吉の両目の瞳が朱く染まっていた。
「両目とも開眼したか…!!!」
『まずい…まずいぞ。』
「そこのお前……俺を狙っても無駄だぞ。」
秀吉が見もせずに後ろにいる員昌の兵の方に刀を向ける。
「!!!」
刀を向けた先には霧丸が刀を構え、潜んでいた。
『こいつ…!!』
「神武大和よ。お前に問う。お前は強さに憧れるか…それとも強さを恐れるか。」
「愚問。」
「お前が俺の前に立ちはだかると言うのならば、お前を斬る。」
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