姉川の戦い

30/53
前へ
/470ページ
次へ
「ぐふっ!!」 「!!」 「霧丸……お前!!!」 大和に突き刺されたかと思った刀は霧丸の体を貫いていた。 霧丸はとっさに秀吉と大和の間に入り、大和をかばったのであった。 「退かぬか。」 「退けませぬ!!!」 「退かぬなら、死ぬぞ。……それは狂気の沙汰か…はたまた己が信念のためか。」 「信念が為。神武家に仕えた時からこのようなことは覚悟の上です。」 「霧丸…!!」 ぐっ 霧丸が体に突き刺された刀を握る。 「大和様!!……私ごと秀吉を!!!!」 「あぁ…わかっておる。それでこそ神武家に仕える者。」 大和が刀を構える。 「馬鹿な…!!!気でも触れたか!!!!」
/470ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1094人が本棚に入れています
本棚に追加