姉川の戦い

33/53
前へ
/470ページ
次へ
「信長さん…なんか向こうの様子おかしない?」 信長が目を細める。 「……あれは……!!」 「どないしたん?」 「鬼羅…兵之助。」 「!!」 「信長様!!!それはまことに御座いますか!!」 「心してかかれ。奴らは強いぞ。」 「はぁっ!!」 「蘭丸…お前はここを離れろ。」 「………いや、おる!!」 「!!」 「死ぬぞ。相手が相手だ。すまぬが…お前を庇ってやる余裕がない…。」 「俺なら大丈夫やで。逃げ足なら早いから!!」 「そうか…ならばこちらに来い。」 渉が信長の横に馬を寄せる。 どすっ!! 「うっ…!!」 信長が渉の腹を殴る。渉は馬の上で倒れ込む。 「許せ蘭丸。……おい喜助!!!」 どろん 「お呼びで…?」 「蘭丸を連れて、ここから離れよ。」 「はっ!!」
/470ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1094人が本棚に入れています
本棚に追加