高3…五月(えみ)

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その後ちょっとずつ私は彼をしっていった。 部活には入っていないことや、成績がいいこと。 モテるのに彼女はいないこと。 しっていったといっても私が知ることができたのは彼じゃなくて彼の情報。 結局私はお礼すらも言えなかった。そのまま時だけがすぎた。 高一の時も高二の時もバレンタインには「プールのお礼」を口実に渡そうと用意したけれど、結局渡せなかった。 2年間片思いをして何もできないままついに高3になってしまった。 後一年…きっと私は何もできない。
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