9人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふう。今日も一日暇な日常だったぜ。」
俺の名前は山田英一。ごく普通の高校生だ。
今日も一日何事もなく学校を終えた俺は平日に行っているバイト先に向かうため鞄を手に教室を去るところであった。
だが、
「英一~♪僕も一緒に帰る~♪待って~♪」
間抜けた声を出してこっちに近づいてくるこいつの名前は入江優太。背は小さいがイケメン。可愛い系の方だがな。
なぜか俺を慕っていて、ことあるごとに俺に付いてこようとする。
まぁ、別に嫌なわけじゃないしむしろこいつのことは好意的に思っている。
しかし、バイトの時間がヤバい俺はこいつの相手をしている場合ではなかった。
「すまんが、急いでるんだ。一緒に帰ることは出来ない。じゃあな。」
素早く逃げようとする俺。
だが、俺の左手には優太の両手がしがみついていた。
ちぃ、ぬかったっ!これは死亡(遅刻)フラグだ!
「な、なんでそんなこと言うの?僕のこと嫌いになっちゃったの…?」
最初のコメントを投稿しよう!