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□635年 7月23日の記録
検体番号2452号の死亡を確認。やはり次元の欠片の人体投与はまだ実施の段階ではないのかもしれない。
これまでに行った次元の欠片の投与例は575例。
その都度実験環境を変えてきたが、全て失敗に終わった。
一体何が足りないというのだ。
□635年 8月2日の記録
検体番号3460号及び3461号、3462号の死亡を確認。
実験結果は前例に同じ。
□635年 8月15日の記録
研究員の何名かが失踪した。
非人道的な実験に恐怖を覚えたらしい。無理もない。
なのに何故私はこの実験を続けているのか?
どんな犠牲を払ってもこの実験は完遂させなければならないからだ。
生きる術を手に入れる為に。
激しい拒絶反応の末、検体番号3575号の死亡を確認。
相変わらずの結果だ。
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