二年前

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しばらくして、お兄ちゃんが言ってきたのだ。 「なあ、晴香。」 「えー?なあに?」 「倉田さんと実は、付き合ってるんだ」 「え!?そ、そうなんだ…」 「それで、今から倉田さんの家に行くんだけど、晴香も紹介したいし、一緒に行かないか?」 「うん…。いくっ!!」 倉田さんの家はすごく大きかった。 かなり大きな会社を経営しているらしい。 「初めてまして。倉田瑞穂です。晴香ちゃんだよね?」 「は、はい…」 「晴斗君に似てて、すっごくかわいいねっ」 倉田さんは、とても美人で、やさしく、非の打ち所がなかった。
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