運命?

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「それで言ってやったわけよ!『俺かアイツかハッキリ選べ』ってね。」 『BOSTON』はこじんまりとしていたが、空間を上手く活用してあり、席の数はとても多かった。 しかもバリエーションも豊富で、マスターや店員との会話が楽しめるカウンター席はもちろん、対面に1対1で座る形やカップルシートの様な2人掛けのソファ席、中・大人数で寛げる座敷やソファ席等々、そんなバリエーション豊富な席の中にロフトの様な2階席があった。 空間的にはさほど広くはないが、ゆったりとした大きなソファが2組対面に設置されていて、その間にガラス製のお洒落なテーブルが置いてある。 1階部分が見渡せる様になっていて、ちょっとしたVIP席感覚を味わえる造りだ。 「やっちまったな…」 自慢げに何かを話す体格のよい男に呆れた様にモノを言う男。 同じく呆れた様な目つきで体格のよい男を見つめる男と、話そっちのけでひたすら料理や酒を飲んでいる男の4人がその席に座っていた。
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