第一章

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そんな二人を俺は見ていると、不意に黒鉄さんがこちらを静かに見てきた。 「ど、どうしたの?黒鉄さん」 「別に…なんでもない」 そう俺に返して、再び白見に視線を戻す彼女。 何となく気になったが俺は追求しなかった。 そのあと、予鈴の前に黒鉄さんは席に戻り俺達も各自、自分の席へと戻っていった。 授業中、黒鉄さんが俺の事を観察するように見ていることに気付かぬまま、一日が終わったのだった。 .
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