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白見が手招きして黒鉄さんを呼ぶと、彼女はこちらを見た後、少し考えるように固まった後にゆっくりとこちらにやってきた。
「何…?白見さん」
透き通るような鈴の音のような声で静かに喋る黒鉄さん。
やはり、喋り方にもどこか一線を置いている様に俺は見える。
「いやね、特に用は無いんだ。」
ただ話したかったんだよ、と明るく言う白見。
一線を置く黒鉄さんに、めげずに明るく喋る白見。
………がんばるねぇ。
そんな俺にぼそりと、三部は小声で話し掛けてきた。
「白見さ、頑張るな…」
「俺も同じ事、思った」
そんな事を言いつつ、未だにめげない白見と一線を置いたまま話す黒鉄さんを、見ながら俺達二人は苦笑した。
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