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その時、肩に何かが置かれた。
見ると工藤が拓也の肩に手を置いている。
工藤が優しく拓也に語りかけた。
「もし、私が青野さんの立場なら拓也君にそのことを早く教えてほしいな。」
拓也が顔を上げて工藤を見る。
「だけど・・・」
「確かにとても悲しいわ。
だけど話してくれない方がもっと悲しいと思う。」
「何も知らないでさよならするよりも、事情を知ってもっとたくさん楽しい思い出を作る方がみんなにとっても幸せだと先生は思うな♪」
そう言い工藤はニコリと笑った。
(やっぱり工藤先生は、俺らの先生だ・・・)
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