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前置きなんてしなかった。
また逃げてしまうかもしれない気がしたから
「いつ行くのだ?」
「来週の日曜日だ。」
「なら拓也は学校を休むのか!?」
知恵はまだ拓也がアメリカに遊びに行くようなものとしか考えていない。
「アメリカに何しに行くのだ?」
知恵の口から一番重要な質問がきた。
「・・・俺、病院で頭の中でたくさん血の塊が見つかったんだよ。
このままだと、俺死ぬ可能性があるらしいんだ。」
知恵の表情が固まった。
どのくらいこの沈黙が続いていただろうか
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