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実際は短い時間だが、拓也たちにはとても長く感じた。
沈黙を破ったのは知恵だった。
「アメリカには・・・その治療に行くのか?」
「ああ」
「いつ治療は終わるのだ?」
「・・・わからない」
知恵が拓也の手を掴んだ。
「私も行くのだ!
拓也のためならどこまでもついて行くのだ!」
拓也は悲しそうな笑みを浮かべた。
「知恵、ちょっと今から何も言わずに俺の話しを聞いてくれ」
知恵がゆっくりと頷くと拓也は話し始めた。
「お前は俺に、好きだと言ってくれた。」
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