さよならは言わない

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そう言う知恵の肩は震えていた。 拓也は知恵に近付き、後ろからそっと抱きしめた。 「・・・後一週間しかないけど、みんなで楽しい思い出を作ろ? 俺はそうしてくれると嬉しい。」 知恵は無言で頷き拓也の方に体を向かせ、抱き着いた。 拓也は何も言わずに強く抱きしめた。 「はああぁぁ!!!??? アメリカに行くだとおぉ!?」 「うるさい!」 ドゴォ! 「ガホ!?」 拓也に殴られ大助が沈没する。 リサは黙って目をつむっている。
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