9人が本棚に入れています
本棚に追加
潮江先輩…
貴方が好きなんです。
なんで貴方は振り向いてくれないんですか?
同性だから?
私が弱いから?
同性を好きになってはダメなんですか?
潮江先輩を殺した。
六年生と私だけの秘密。
「これで貴方は私の“モノ”ですね…。おかしいな…嬉しいのに、涙が出てき、て…っぅ…」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。貴方が大好きだから…。」
学園内では、潮江先輩は生まれた故郷に帰ったという噂が流れていた。
他の六年生が集まっているのを一度だけ見た。姫居先輩が泣いていた。伊作先輩も食満先輩も…あの立花先輩や七松先輩も。中在家先輩は泣いていなかったが酷く悲しんだ目をしていた。
何もかも私が悪い。六年生の先輩たちは私を見ても笑ってくれた。
いっそ、私を殺してくれればいいのに。
最初のコメントを投稿しよう!