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インターフォンを押す前、最後の深呼吸をした。
そして、力を込めてボタンに人差し指をあてる。
直ぐに開けられたドアから顔を出したユチョンはいつものように微笑んで僕を招き入れた。
ガチャンと、ドアが外界からの光を断ち切ってくれたら、出来上がるのは僕と貴方だけの空間。
流れるようにリビングへと足を運べば背中に感じるユチョンの温もり。
「会いたかった、チャンミン」
耳元で吐息混じりに紡がれた言葉。
それはあまりにも甘く、僕の涙を誘ったことをユチョンは知らないだろう。
3日、
たった3日、
お互いの都合が合わなくて会えなかっただけ。
短い3日間なのに僕も、きっと貴方もすごくお互いを欲してたと思う。
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