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魔法陣からとてつもない光が発せられ、今にも召喚されそうだった。
召喚先がどこか分からないけれども。
もう終わったな‥‥
そう覚悟したとき、さらに信じられない出来事が起こった。
辺りが、いや、世界がモノクロになった。
「なっ!?どうなってる!?」
いくらオカルトに精通している俺でも、流石にこれは理解できなかった。
足元では、とてつもない光を発したままの魔法陣が。
‥‥今のうちに脱出可能か?
そう思い、そっと魔法陣を出る俺。
「やっほー?大丈夫か?」
突然声を掛けられた。
普段なら、誰だ!?とか、ありがちな台詞を使いながら振り向くのだろうが、今の俺はたいていのことでは驚かない。
驚きの連続でな。
「あれー?あんまり驚かないの?」
振り向くと、金髪のイケメンが立っていた。
瞬間俺は悟った、奴はリア充だと。俺とは相容れない存在だと。
イケメン爆発しろ。
「‥‥物騒な思考をしてるね?」
黙れリア充。貴様のような存在がいるから、俺達が出来上がるんだ。
「理不尽だー‥‥。」
ふよふよと空中を漂っているイケメンが何かを言っているが、気にしない。
奴らに耳を傾けてはいかんのだ。
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