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光が収まると、全く変わっていない俺だったが、見た感じが変わってないだけだろう。
嘘吐いてるように見えないし、なんか知識っぽいのが流れてきたし。
「これで大丈夫だと思うよ。」
そうか、と思ったあと、ちゃっかり時が止まっているであろう今の内に召喚から逃れて、うはうは生活をしようと、逃走を試みる。
俺が、数歩くらい歩いた所で、奴が行動にでた。
「てりゃっ!」
「うお!?」
奴が俺の服の襟を掴んで引っ張ったみたいだった。
いきなりだったため、まったく備えていなかった俺は、投げ飛ばされて、再び魔法陣の上へ。
魔法陣の上に倒れた瞬間、モノクロが普通の世界に戻った。
「いってらっしゃーい。」
「ざけんなぁぁぁ!?俺のうはうは人生がぁぁぁぁぁぁ!!」
奴のニヤニヤ顔を見ながら、俺の視界はブラックアウトした。
「あーあ、残念。この世界で魔法が普及してたら、面白いことになっただろうに。ま、素養があったから召喚されたんだろうけど。」
残ったイケメンはそう呟いて消えたとか。
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