プロローグ

7/7

686人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
光が収まると、全く変わっていない俺だったが、見た感じが変わってないだけだろう。 嘘吐いてるように見えないし、なんか知識っぽいのが流れてきたし。 「これで大丈夫だと思うよ。」 そうか、と思ったあと、ちゃっかり時が止まっているであろう今の内に召喚から逃れて、うはうは生活をしようと、逃走を試みる。 俺が、数歩くらい歩いた所で、奴が行動にでた。 「てりゃっ!」 「うお!?」 奴が俺の服の襟を掴んで引っ張ったみたいだった。 いきなりだったため、まったく備えていなかった俺は、投げ飛ばされて、再び魔法陣の上へ。 魔法陣の上に倒れた瞬間、モノクロが普通の世界に戻った。 「いってらっしゃーい。」 「ざけんなぁぁぁ!?俺のうはうは人生がぁぁぁぁぁぁ!!」 奴のニヤニヤ顔を見ながら、俺の視界はブラックアウトした。 「あーあ、残念。この世界で魔法が普及してたら、面白いことになっただろうに。ま、素養があったから召喚されたんだろうけど。」 残ったイケメンはそう呟いて消えたとか。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

686人が本棚に入れています
本棚に追加