プロローグ

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私は耳にしたのだ。 姉が虐められていたということを。 誰にかは知らない。 だけど複数の人にやられていたらしい。 腸が煮え繰り返るようだった。 あの優しい姉を虐めた連中が憎かったけど、それよりも虐められていたということに気付けなかった自分が一番嫌になった。 だけど、やっぱり奴らを許せない私は復讐すると誓った。 姉さんはきっと止めるだろうけどどうしようもないんだ。 復讐なんて許されないし、私が堕ちていくだけだろうけど自分が許せないんだ。 だから私は全てを背負う。 後ろは振り返らない。 ただ、奴らに同じ目を。 だからさ、待っててよ。 全てが終った時にはまた私の頭を撫でてね?
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