第一章「罪」
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「1213番、入リナサイ。」 渡されたカードを確認する。 私の番号がよばれた。 「はい。」 扉を開くと八畳ほどしかないコンクリートの小さな部屋。 その中心にはパイプ椅子がおいてある。 この部屋で本当に正しいのだろうか。 恐る恐る入った。 「ソノ椅子ニ座リナサイ。」 無機質な電子音声。 天井の隅に取り付けられているスピーカーからきこえるらしい。 言われるがまま腰をおろした。
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