第一章「罪」

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部屋を見回すが、スピーカーと壁以外に本当に何もない。 「ソレデハ、簡単ナ質問カラ始メル。自分ノ名前ヲ言イナサイ。」 「浅井俊平です。」 質問という言葉に、意味なく緊張した。 「宜シイ。次ニ年齢ハ?」 「24です。」 「モウ一度答エナサイ。」 「えっ?あ、正確には今年の秋で25です。」 「…宜シイ。」 現在勤める会社の採用試験の面接を思い出す。 それにしても、どうしてスピーカー越しなのだろうか。
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