入学式

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. まあ、妖精たちが驚くのも無理はない。 何せ、私も初めて見たときは、妖精たちと同じような顔をしたのだから。 私は、今日から通うこととなるこの学校をもう一度じっくり見た。 高級ホテルと間違えそうな大きく清潔感溢れる校舎。 何処かのお屋敷かと思うほど妙に凝った門。 異国を思わせるような綺麗な庭。 中心にそびえ建つこの学校のシンボルの時計塔。 そんなすっごいものが建っていた。 実は、私たちの町に大大大成功した企業があり、その企業の社長が「子供たちに夢とそれを実現する力を持って欲しい」と建てた私立中学校で、学費は他の私立中学校より高めだが、とても施設が充実しており、教師たちも、知る人ぞ知る有名人だったりする。 「いや~、やっぱいつ見ても凄いなぁ」 『いやいや、そんな軽く言わないでくださいよ…』 『にしても、有り得ねぇよ このデカさは…』 私は妖精達の言葉を無視し(つか、無視しないと変な奴になる。)、美雪とさっさと校舎に入った。 .
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