4人が本棚に入れています
本棚に追加
.
まあ、妖精たちが驚くのも無理はない。
何せ、私も初めて見たときは、妖精たちと同じような顔をしたのだから。
私は、今日から通うこととなるこの学校をもう一度じっくり見た。
高級ホテルと間違えそうな大きく清潔感溢れる校舎。
何処かのお屋敷かと思うほど妙に凝った門。
異国を思わせるような綺麗な庭。
中心にそびえ建つこの学校のシンボルの時計塔。
そんなすっごいものが建っていた。
実は、私たちの町に大大大成功した企業があり、その企業の社長が「子供たちに夢とそれを実現する力を持って欲しい」と建てた私立中学校で、学費は他の私立中学校より高めだが、とても施設が充実しており、教師たちも、知る人ぞ知る有名人だったりする。
「いや~、やっぱいつ見ても凄いなぁ」
『いやいや、そんな軽く言わないでくださいよ…』
『にしても、有り得ねぇよ
このデカさは…』
私は妖精達の言葉を無視し(つか、無視しないと変な奴になる。)、美雪とさっさと校舎に入った。
.
最初のコメントを投稿しよう!