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――――入学式当日
私は朝早くから新しい制服を着て、どこか変なところがないか姿見で確認していた。
(スカート…オッケー!
ネクタイも…オッケー
…後は、上着と名札、靴、髪の毛……よしっオッケー、完璧っ!!)
『気合い入ってんなぁ』
そこに、ファイが頬杖をついてじーっと見ながら話しかけてきた。
…何かムカつく。
でも、今日は私の機嫌がいいから見逃してやる♥
♪~♪~♪♥
「ふふっ、当たり前よっ!
待ちに待った中学生ライフ…
あぁ~楽しみっ♥」
『ふ~ん…』
ファイは呆れたと言ったように視線を私から外した。
しかし、私は喋り続ける。
「中学校は小学校と違って、文化祭や部活って言う素晴らしいのがあるんだからっ!
文化祭では、クラス毎に店を出したり劇をしたり
部活は滴る汗が青春の証っ!
特に野球部のあの先輩…
格好良かったなぁ♥」
『へぇ~(最後の方は置いといて)面白そうだね
行ってみよっかなぁ』
「…は? どこに?」
『中学校に決まってんじゃん
一応、みんなも呼んでくから』
「……っえぇぇぇぇぇぇぇえ!!?」
再び、町に私の絶叫が響き渡った。
(この後、苦情が来ました。)
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