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―――翌日の夕方
ピンポ――ガチャ
家のインターフォンが鳴り終わる前に、私は階段を駆け降りて扉を開けた。
家の前にいたのは私の予想通り、昨日買った勉強机と業者の人だった。
私はその人を家に通し、組み立ててもらう。
そして、完成したきれいな机を、私は早速使おうと旧勉強机にあったものを次々入れていく。
そして、最後の一冊っと…
「ふぅ、終わったぁ」
『お疲れ~』
……今、何か聞こえたんですけど。
弟たちは遊びに行ってるし、親は仕事でいないから部屋には自分だけのはず。
空耳かな?
うん。そう言うことにしておこう。
私は、未だ開けていないカギ付きの引き出しを開けてみた。
『ふぅっ、やっと開けてもらえた…
俺は…』ピシャン!!
………今、変なのみえたんだけど。
見間違いじゃなきゃ、小さい羽根つき人形が動いていた気がするんだけど。
私、視力1.2なんだけどなぁ…
あっ、そっか!
疲れすぎだからか。
弟たちの面倒を見るのは大変だからねぇ。
私は、必死に自分を落ち着かせようとしていたら、さっきの引出しからガタガタ聞こえたかと思えば、いきなり開いた。
『テメェ、さっきから無視すんじゃねぇぞ!焼いたろか!!』
うん。現状を確認しよう。
今、さっき見た気がする羽根付き人形が宙に浮いて持ってるステッキみたいなのを私に向かって突きつけています。
いやぁ、不思議な現象があるもんですね。
例え夢だとしても、こんなチビに棒っきれを突きつけられる屈辱なんか、なかなか受けれるもんじゃないですよ。それに…
『お前、いつまでフリーズしてんねん。焼くぞ。』
「…ブチッ」
その時、私の中で何かが切れた気がした。
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