4人が本棚に入れています
本棚に追加
私は戦場(スーパー)に着いた。
あいつらのせいで出遅れてしまった。
しかし、ここで諦める私ではない!
お目当てのものをダッシュで強奪し、さっさとレジに並んだ。
そして、自分の番がきて会計を済まし、買ったものをカバンに詰めていたら、後ろから悲鳴が聞こえた。
「動くな!動いたらこいつのを撃つぞ!」
その声と共に銃声が聞こえ、人々は「キャー」とか「ワー」とか叫んでる。
あーあ、今日はめんどくさい事がいっぱいだな。
私は銃声のなった方に人混みを掻き分けて進む。
やっと、犯人が見えた。
犯人は5人いて、全員黒い目だし帽を被っていた。
その内の1人は、女性を人質にしている。
ん…大丈夫か。
私は、高速で犯人の方に行った。
犯人の1人の銃を持っている手首を思いっきり握り、手から離れた銃を奪ってから、その男にパンチと回し蹴りを食らわせ、気絶させた。
「な、何だこの女!」
「捕らえろ!!」
スタンガンを取り出した男がこっちに向かって突っ走ってきた。
…危ないだろーが
"お前"が。
私は直ぐ、スタンガンを取り上げ、その男を取り上げたスタンガンで気絶させた。
ほかの男たちも、私の行動に驚いている間に気絶させた。
馴れた手付きで懐から出した手錠で男達を捕まえ、警察に連絡した。
連絡して、5分経つとパトカーの音が聞こえた。
そして、現場処理のために警察が慌ただしく動いているなか、1人、此方に向かってくる。
私の前に止まったのは、60代後半のおじいさん――河野(こうの)さんだった。
河野さんはいつものように話しかける。
「はあ、また君か
ほんと、君に手錠を持たせといて正解だったよ
今回で全部使い切ったと思うから…ほい」
と、私にまた5つ手錠を渡してきた。
私に手錠を持たせ始めたのはこの人だ。
ありがたいっちゃありがたいが、手錠を渡されるたび、自分のトラブル吸収体質に泣けてくる。
「にしても、いつもやり過ぎじゃあないかい?
いつも気絶させて…」
「えー!?これでも手加減してますよ
弱いこいつらが悪いんです!」
実をいうと、私のお父さんは元有名暴力団総長で、その遺伝子と言うのもあると思うが、やはり一番は親が「護身術」という理由でやらされた剣道、柔道を始め、絶対関係ないスイミングや新体操をやらされていた為、こうなったんだと思う。
因みにお母さんは、お父さんが元有名暴力団総長と言うことは知らないらしい。
.
最初のコメントを投稿しよう!