3173人が本棚に入れています
本棚に追加
結局、手を繋いだまま学校まで歩いた。
昇降口に、二人が入るとそこに
「おっラブラブ」
と笑う大男、俊哉がいた。
「ラブラブは、余計だな」
竜司が返すと、俊哉はうつむいて
「俺も…彼女欲しい」
とアヒル口をする。
「…鈴、見ろキモいぞ」
鈴に、俊哉を見るように竜司は促す。
鈴は俊哉を見るなり、苦笑いをして
「俊哉君…その顔はやめた方がいいよ」
竜司は笑い。
俊哉は大きな身体を小さくして「はい」と返事をする。
最初のコメントを投稿しよう!