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月明かりが障子の隙間から零れ 部屋が少しだけ明るくなった気がした うっすらと光が差すその部屋で 俺はタバコに火を点ける 月でも拝むかと障子に手を掛ければ 静寂の時と共に夜風が頬を霞める 漆黒の髪とタバコの煙が小さく靡いた 静かだ… 空を見上げれば 満天の星達と少しだけ欠けた白い月 月の光があるとはいえ今は夜更け 辺りは暗闇だった …俺は昔っから暗い所が嫌いだ あァ?ガキみてーだって? 違げェよバカ 嫌いっつーのと 苦手っつーのは 意味が違げェんだよ とにかく俺は暗いところが嫌いだ だが いつの間にか俺の生活は 陰の様になっていやがった 闇に紛れ 闇に舞い 闇に生きる けれど… ………否 仕方ねェことなんだ… 俺はこれからも 陰に生きるだろう 真選組を… 俺の居場所を 護るために……… †
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