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土『そういえばてめェ、さっきまで飲んだくれたジジイみてーになってたくせに、なんであんなに素早く動けんだよ?』 銀『あ?こいつら(天人)のせいで酔いが醒めたんだよ。いい迷惑だぜコノヤロー』 土『…ボソッ……こっちはかなりありがてーけどな』 てめェのゲロ浴びるなんざ 二度とごめんだね 銀『ん?なんか言った?』 土『いや別に』 銀『さてと…いつまでもここに居るわけにゃいけねーだろ。こいつら運ぶの手伝ってやるよ』 倒れた天人に近づく銀時 土『珍しく気が利くじゃねーか』 銀『銀さんはいつだって気が利くんですー』 と天人を屯所へと連れて行くため 倒れた天人を起こそうとする銀時 銀『うおッ…結構重てェな…早くてめェも手伝え』 土『あァ』 自分よりひとまわり大きな天人を担ごうと 路地裏への入り口に背を向け 地にひざを着く銀時 自分も手伝うかと少し近づいた その時 何気なく見た銀時の背後の光景に 土方は目を見開いた 銀時が背を向ける路地と路地裏への境目 そこから こちらを覗く鈍く光る鉄色 それは紛れもない 拳銃 路地裏への入り口から 銃口を銀時に向け鈍い鉄色が顔を出していた 銃を持つ者は角に隠れているため その握る手だけが見えている 引き金に掛かる指がゆっくりと動きだした その小さな動きに 銀時は気がついていない 土方の頭の中で 警告音が最大全に鳴り響いた ヤバイッ!! 土『万事屋ァァァ!!!』 力の限り叫んだその声に驚き 銀時が土方に顔を向けた その瞬間 【…パンッ】 乾いた音が夜の路地に大きく響いた †
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