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『はい…今日も異常なし、だね…薬はいつもどうり出してはおくよ?』
成『はい、ありがとうごさいます』
俺はいつもどうり、先生から薬を受け取って、診察室を出た…
成『潤弥!』
潤『!…成、どうだった?』
成『いつもどーり…』
俺は廊下で待っててくれてる潤弥に駆け寄る…
潤弥はイスに座って教科書…今日出された宿題に目をやってた…
潤『良かった…』
ニッコリ笑ってる潤弥を見て…俺も笑顔になる…
潤『さて…んー…7時55分か…このままバス亭行けば8時のに乗れるな…』
成『うん…そのままバイトに行こう』
潤『1回帰ってからでも間に合うよ?』
成『いーの!帰ったって、翔香兄五月蠅いし、バイト止めろって…』
潤『アハハ…翔香君は、過保護だからな…』
携帯を見ながら歩きだした潤弥について行きならがら答える…
すると…
成『えぇ!?』
潤『!…成…手』
成『うっ…うん…』
急に消えた…病院の灯…
俺達の周りの人達もザワザワしてる…
だけどすぐに…
潤『…ついた…』
成『良かった…』
病院の灯はついた…
成『潤弥…』
潤『…急ぐぞ』
成『うんっ』
灯はついた…
だけど、何故か胸騒ぎがした…
それは潤弥も同じだったらしく、俺の手を引いてザワザワしてる人達を避けて走る…
その時…
ーヴィチャッー
潤『っ!?』
成『なっ…何っ…』
俺も潤弥も咄嗟に足を止めた…
ここは2階のはずなのに…
なのにっ…1階に通じる階段は…泥の水でいっぱいになってた…
なおも泥水はボコボコと変な音をたてて…増えてくる…
成『潤弥っ』
潤『っ…こっちっ』
俺の声に潤弥はハッとしてすぐ俺の手を引いて屋上に続く階段に上がって行く…
(っ…何がどうなってんだよっ…)
俺は前を走る潤弥の手をギュッと握った…
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