オワリの日

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翔『ぶはっ…っ』 雅『翔香ちゃんっ…捕まってっ』 翔『っ…ありがとっ』 俺が寝ていた自分の部屋は、2階… 自分の部屋から出て冬雲君達を追うと冬雲君達は、階段まで歩き… そのまま泥水に潜って行った… まあ…行かないと出れない…だから俺もそれに続いて潜った… その前に…どこから持ってきていたのか、雅魅にゴーグルを渡されていたから、すぐに玄関にたどり着いて泥水から出た… 雅魅に手を延ばされてすぐに掴み…引き上げられたのは家の屋根… 翔『…なんだよっ…これっ…俺寝てたの、1時間もたってないのに』 冬『…俺達もびっくりしたよ…バイトの帰りたまたま雅魅とあって帰ってたら…辺りの街灯や家の灯が一気に…消えるし…』 雅『すぐに灯はついたけど…その時には…足元まで泥水来てて…走って家に帰る頃には…泳がないと進めない位で…』 2人は屋根の上で本当に…疲れた顔をしてた… 翔『…ねえ…成…達大丈夫…かな…』 冬『…うん…俺達も行きたかった…病院に…だけど成は潤弥と2人だったし…だから、はじめに翔香君の所に来た…』 雅『翔香ちゃんも心配だもんねっ…』 翔『冬雲君…雅魅…』 2人の言葉に俺は素直に嬉しかった… 雅『でね…翔香ちゃん…相談なんだけど、2人の所行かない?』 冬『ここから病院はそう距離ないし、泳いで行ける…その間に、危険な事があるかも知れないけど…』 翔『…冬雲君の意見は正しい…だけど2人が心配だ…だから、俺は行きたい…』 俺の言葉に2人は頷いてくれた… …泥水の上に浮んでいた…ロープを3人でつないだ…離れないように… そして、雅魅…冬雲君…俺と泥水に入って泳ぎ始めた…      
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