オワリの日

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  ー成Sー 成『っ…はあっ…』 潤『成っ…大丈夫か?』 成『っ…うんっ…』 俺達は、あの訳のわからない泥水から必死に逃げてた… どんどん増えて来る泥水… 潤弥、1人ならとっくに病院の屋上まで逃げれてるのにっ… 俺がいるから… 潤弥は…俺を気遣いながら、階段を上がってた… 潤『…なあ…俺、思ったんだけど…人…いなくない?』 成『…え?…そう言えば…』 俺達は必死にで階段を上がってたから、気付かなかった… あの停電前は沢山の人がいたし、灯がついた後もいた… 俺達のように階段を上がってくる人がいてもおかしくないのに… 成『…っ…何か嫌だっ…』 潤『…成…悪いけど少し急ぐぞ』 成『はいっ』 潤弥は俺の手を握ってまた走り始めた…その時… ーバキバキッー 成『なっ!?』 潤『嘘だろっ』 俺達の目の前の階段が崩れおち… 上にいけなくなった… 下からは泥水… 成『潤弥っ…』 潤『っ…くそっ』 ジリジリ迫ってくる泥水から、俺達は追い詰められていく…   すると… ?『何やってんねん!?はよう上がりぃ!そこの手すりに足かけえ!上から引き上げるから!』 潤『!…お前っ…成っ先にいけっ』 成『あっ…うんっ』 壊れた上の階段から、ひょっこり顔を出して手を伸してくる人… 俺は顔が見えなかったけど潤弥は見えたみたいだった… 俺はすぐに…手すりに足をかけ、その手に掴まり、上の階段に上がった… すると彼はすぐ潤弥に手を伸して、潤弥も上がってきた… 潤『はあっ…悪いっ…本当に助かった…』 ?『ビックリしたで、急に階段崩れた思ったら…お前の声聞こえたから…』 俺は俺達の助けてくれた人の顔を見て驚いた… 成『功!?』 功『おう!ひさしいなぁ成…』   大東功… 潤弥の親友だ…    
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