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(それにしても…)
俺は今手を繋いでる子供達を目で見る…
この子達の話しだと普通に病室いた…なのに急に灯が消えて…ついた時には中にいた看護婦さんもお医者さんもいなかった…
ただ暗い時…いっぱいの足音が聞こえて…
灯がついて外から聞こえる声…だけど怖くなって病室からは出れず、少したって功がきた…
功がきた時には廊下には誰もいなかった…
潤『…成…今は上に行く事だけ考えろ…』
成『!…うんっ』
後ろから来てる潤弥にそう言われて…また少し階段を上がる速度を早めた時…
ーバキッバキッバキッ!?ー
潤『っ!?またっ』
成『うわぁっ!?』
功『潤弥っ成!?』
また…階段が崩れた…
俺は咄嗟に手を繋いでた子供を抱き締める…
功『っ…成…今、あげるからな…』
成『っ…こ、うっ』
俺は…功に右手を掴まれてた…
功『っあ!?』
成『功っ!?』
グッと俺を引き上げようと功が力を入れた時…
功が明らかに痛そうにする…
功は痛んでる手で俺と子供2人を支えてる…
そのせいだっ…
功『ああっ…くそっ…成…少し我慢せえよっ』
成『っ…うんっ…』
上を見ると功は痛んでない手で何か棒みたいなのを掴んでた…それで体重を支えてる…
俺がどうにかしないと上がれないっ…
功『っ…潤弥!?無事かぁ!?』
成『っ…潤弥っ!?』
功の声に俺は一緒に落ちた潤弥を探す…すると…
潤『ぶはっ…げほっげほっ』
成『潤弥っ!?』
潤弥は、少し下の泥水から、子供達と顔を出した…
功『大丈夫かっ』
潤『はっあ…何とか!』
潤弥の声に俺はホッとした…
すると…
成『うあっ…』
急にグイッと上に引っ張られて驚いた…
だけど上に上がってもっと驚いた…
成『翔香兄っ冬雲くん雅魅!?』
翔『良かったっ…無事でっ』
俺の目の前には…
泥だらけの、3人がいた…
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