再会の果て…

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  ー成Sー   成『…』 あれから俺は… 唖然と潤弥が消えた泥水の中を見てボーとしてた… だけど…ボロボロ泣いてる翔香兄に無理矢理立たされて…屋上まできた…   翔『成…これ腰に結んで…』 成『…』 翔香兄の声は聞こえてた… 聞こえてたけど、反応が出来なかったんだ… 翔『成っ!?』 雅『翔香ちゃんっ…大声出さなくてもっ』 翔『っ…でも成がっ!?』 ごめん…ごめん翔香兄…わかってるんだ…わかってるけど… 体が…反応しない… そんな時…   ーギュッー 成『…』 ゆっくり目をあげると… 目が真っ赤になってるけど、笑ってる…冬雲君がいた… 冬『なりー…大丈夫だからね?…大丈夫……ごめんね?…大事な片割れ…助けられなくて…あんな言葉…成の大事な…俺達の大事な弟に言わせてごめんね?…』 笑ってるのに…泣いてる冬雲君… それを見て翔香兄も雅魅も功も…泣いてる…   泣いてるよ?…潤弥… 潤弥のせいで…みんなが泣いてる…   成『冬雲君…いないんだ…いつも隣りにいてくれた…すぐに俺の異変に気付いてくれて…支えてくれてた潤弥が…』 冬『…うん…』 成『…隣りが寒い…怖いよぉっ…潤弥がいないっ…潤弥がいないと怖いよっ』 冬『っ…』 冬雲君は…ボロボロ涙を流す俺をよりいっそう…強く抱締めてくれた…    
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