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功『…ふ…は…』
成『は、あ…功…平気？…』
功『おお…平気や…成こそ平気か？…体…』
成『うん…思ったより、平気…』
普通の水でさえ、この状況だと泳ぎにくいのに…泥水だから、肩を痛めてる…功と…俺は少し前を行く翔香兄達から遅れてる…
まあ…縄でみんな繋がってるから、平気だけど…
俺も功も早く追い付きたい…翔香兄達は子供を抱えて泳いでる…
翔『成っ…功！…大丈夫か！？』
雅『キツかったら言ってよっ』
成『大丈夫っ』
先を行く翔香兄達は時々ああやって声をかけてくれる…その気遣いが嬉しくて…少し申し訳ない…
すると…
雅『冬雲君？』
翔『…どうかした？』
急に泳ぐのを止めた…
冬雲君…
そのお陰で3人に追い付けたけど…
成『…冬雲君？』
冬『…何か…さっきから、泥水の揺れが激しくない？』
翔『え？…』
冬雲君の言葉に俺は確かに…入った時より泥水が揺れてるのに気付いた…
雅『…なんで？…』
翔『っ…みんな急いでっ早くタワーへっ』
成『しょ…翔香兄？』
じっと…遠くを見ていた翔香兄が慌てて泳ぎ始めた…
雅『翔香ちゃんっ…どうしたのっ』
翔『っ…多分っ…大波がくる…』
功『え！？』
翔『…普通に有り得ない…こんな大きい揺れ…確信はないけど早く行かないと…』
雅『あ！！？』
翔香兄の話しの途中…
雅魅の焦ってる声…
俺はゆっくりそっちを見ると…
少し離れた所に…大きい波が…現れた…
成『っ…』
翔『急げっ！！？』
俺達は、もうまじかにあるタワーに急いだ…
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