オワリの日

6/13
前へ
/25ページ
次へ
  ー成Sー   翔香さんが何か言ってたけど俺は無視して走ってた… 成『潤弥!』 潤『おわっ…な、成か…』 俺はすぐに教室から出てきた潤弥に抱き付いた… 成『潤弥っ…大丈夫だった?…どこも怪我してない?』 潤『ははっ…大丈夫だよ…成こそ、平気だった?』 成『うんっ…俺は平気…』 少し笑って答えてくれた潤弥に対して俺も笑って答えた瞬間… 潤弥の表情が少し変わった… 成『潤弥?…』 潤『…お前…ここまで来るのに走ったろ?』 成『いたっ』 潤弥は俺の頭を軽く叩いてため息をもらす… 成『だって、心配だったから…』 潤『あほっ…心配してくれるのは嬉しいけど自分の心配もしろよ…』 成『…わかってる…』   俺は昔から、心臓が弱い… ちょっと走っても息があがる… だから、みんなが…心配してくれてるのはわかってはいる…   あれから潤弥と話ながら体育館にいき、やっぱりあの地震が原因で帰る事になった… 俺と潤弥はそのまま病院に行く…   成『潤弥…ごめんね?…付き合わせて』 潤『気にすんなって、バイトも遅くからだし…それに翔香君がうるせーだろ?』 成『…』 苦笑いしながら答える潤弥に俺も苦笑いで頷いた…  潤弥は翔香兄に対して…言葉も悪いし反抗的だけど、本当は1番信頼してるし尊敬もしてる…それに潤弥は翔香兄の事が大好きだから… 潤『成?…』 成『なんでもないよ…』 ギュッと潤弥の腕に抱き付いて…俺はそう答えた…    
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

574人が本棚に入れています
本棚に追加