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ー成Sー
翔香さんが何か言ってたけど俺は無視して走ってた…
成『潤弥!』
潤『おわっ…な、成か…』
俺はすぐに教室から出てきた潤弥に抱き付いた…
成『潤弥っ…大丈夫だった?…どこも怪我してない?』
潤『ははっ…大丈夫だよ…成こそ、平気だった?』
成『うんっ…俺は平気…』
少し笑って答えてくれた潤弥に対して俺も笑って答えた瞬間…
潤弥の表情が少し変わった…
成『潤弥?…』
潤『…お前…ここまで来るのに走ったろ?』
成『いたっ』
潤弥は俺の頭を軽く叩いてため息をもらす…
成『だって、心配だったから…』
潤『あほっ…心配してくれるのは嬉しいけど自分の心配もしろよ…』
成『…わかってる…』
俺は昔から、心臓が弱い…
ちょっと走っても息があがる…
だから、みんなが…心配してくれてるのはわかってはいる…
あれから潤弥と話ながら体育館にいき、やっぱりあの地震が原因で帰る事になった…
俺と潤弥はそのまま病院に行く…
成『潤弥…ごめんね?…付き合わせて』
潤『気にすんなって、バイトも遅くからだし…それに翔香君がうるせーだろ?』
成『…』
苦笑いしながら答える潤弥に俺も苦笑いで頷いた…
潤弥は翔香兄に対して…言葉も悪いし反抗的だけど、本当は1番信頼してるし尊敬もしてる…それに潤弥は翔香兄の事が大好きだから…
潤『成?…』
成『なんでもないよ…』
ギュッと潤弥の腕に抱き付いて…俺はそう答えた…
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