ラビットゥイール・ナルニエリ

2/3

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
  「ん、ふわぁぁぁぁ…。みんなおはよう」   目覚めて、部屋中に並べてあるぬいぐるみたちにあいさつをする。   「…んっ、ふぁーあっ!」   背伸びをして、目をこする。   「おはようございますです!うさぎっ」 「なわぁっ!?」 「よく眠れたです?」 「おう。…っじゃねーよ!お前…夢じゃ、な…」 「夢?」   夢だと思っていたが、どうやらそうではないらしい。   「えーと…らびっ…なんだっけ?」 「ラビットゥイール・ナルニエリです」 「あー、そうそう。で、らびっ」 「ナルとお呼び下さい」 「じゃあナル、お前…なんでここにいるんだ?」   ぬいぐるみに戻ってた時に、コイツは棚の一番上に乗せて置いたはずだ。   「主であるうさぎがベッドにいたからです♪」 「あーそう…」   ツッコミ切れねぇ…。 朝から疲れた。   「ってやべ!もうこんな時間かよ!?」 「?」 「学校!遅刻するっ」   ベッドから飛び出し、ドアノブに手をかける。   「うさぎ!どこ行くですかっ?」 「学校だよ!お前は付いてくんな!」 「それは無理です!」 「なんでだぶっ!?」   振り向いたら、ナルが俺に向かって飛んできた。   「な…痛ぇよバカ!」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加