1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「ん、ふわぁぁぁぁ…。みんなおはよう」
目覚めて、部屋中に並べてあるぬいぐるみたちにあいさつをする。
「…んっ、ふぁーあっ!」
背伸びをして、目をこする。
「おはようございますです!うさぎっ」
「なわぁっ!?」
「よく眠れたです?」
「おう。…っじゃねーよ!お前…夢じゃ、な…」
「夢?」
夢だと思っていたが、どうやらそうではないらしい。
「えーと…らびっ…なんだっけ?」
「ラビットゥイール・ナルニエリです」
「あー、そうそう。で、らびっ」
「ナルとお呼び下さい」
「じゃあナル、お前…なんでここにいるんだ?」
ぬいぐるみに戻ってた時に、コイツは棚の一番上に乗せて置いたはずだ。
「主であるうさぎがベッドにいたからです♪」
「あーそう…」
ツッコミ切れねぇ…。
朝から疲れた。
「ってやべ!もうこんな時間かよ!?」
「?」
「学校!遅刻するっ」
ベッドから飛び出し、ドアノブに手をかける。
「うさぎ!どこ行くですかっ?」
「学校だよ!お前は付いてくんな!」
「それは無理です!」
「なんでだぶっ!?」
振り向いたら、ナルが俺に向かって飛んできた。
「な…痛ぇよバカ!」
最初のコメントを投稿しよう!