ラビットゥイール・ナルニエリ

3/3

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
  「うさぎが悪いですよ?ナルの話を聞かないから…」 「お前の話なんて聞いてる暇ねーんだよ!」 「あぁっ!うさぎダメです!!」 「だから、かまってる暇はねぐぁっ!!!?」   またナルが飛んできた。   「っだぁぁぁあ!!いい加減にしろよ!」 「だから、ナルの話を聞いてくださいです!」 「んだよ!!」 「ナルとうさぎは契約したのです」 「は?」 「契約したものとは一定距離以上は離れられない事になってるです」 「…って事は?」 「ナルも学校に行くです♪」 「やめてくれ」   それって、学校でも家でもずぅーっとナルと一緒って事だろ?   「だいたい、手続きもなしに学校には行けねーだろ」 「何言ってるです?ナルはこの姿では行きませんよ?」 「…ぬいぐるみの格好で行くつもりか?」 「そうです。この姿は疲れるので、1日一杯は持たないです」 「逆に…」   そっちの方が困るんだが。 あんなデかいぬいぐるみを持って登校? まずい。それは非常にまずい。   「お前、もっとコンパクトになんねーの?」 「コンパクト…ですか?」 「おう」 「…ならないこともないです」 「じゃあ、ちょっとそれになれ。鞄に入れてやるから」 「わかりましたです」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加