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亜沙子と呼ばれた女子が振り返る。
「おっ?佑じゃん~。おっはぁ♪」
「亜沙子、ナツ止めて~」
「へ?」
その横を通り過ぎるナツ。
逃げられた~!!
「あは♪佑ごめん!」
「あはじゃないよ~」
亜沙子は小学校からの友達。
さっぱりした性格で、色んな事を話せる。
で、亜沙子は私のナツに対する気持ちを知ってる。
「朝から仲良いじゃん?」
「ナツにとっては、普通だから~」
「伝えないの?」
「うん」
毎朝っていうくらい、同じ事を聞いてくる。
そのたびに私は同じ言葉を返す。
私はナツと友達、ちょっと良い言い方すると、幼馴染みでいたい。
これだけは、変わらない事実なのだから。
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