262人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
「やーい、やーい。」
また今日もいつものように石を投げつけられる。
僕は身をかがめて、ただひたすらに身を守る事に専念しなければいけなかった。
同じテープを何度も巻き戻して見ているみたいだ。
―今日はいつもより五人程増えた……
日に日にその悪戯の酷さは増し、徐々にその人数も増えてきている。
これが嫌で僕は何度、先生に相談しただろうか。
しかし、先生もまた皆と同じように僕を嫌っている。
いや、むしろ怖がっているようにも見えた。
僕に手を差し伸べてくれる人は周りに一人もいなかったんだ……。
何度も自殺を試みようと考えたっけ。
僕が死んだ時、皆僕の死をどう受け止めるのだろう、悲しんでくれるのかな……
そんな事ばかり考えていた。
最初のコメントを投稿しよう!