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「優奈が持ってるカードと同じ種類ねカードかなぁ…でもトランプみたいにカードには“JOKER”って書いてあるし…何だろう?優奈ぁ~!!」
ルナフィスは優奈を呼びながらそのカードを持って飛んでいく。
「ねぇねぇ優奈、本の間から出てきたんだけど、このカードって一体何なの?」
「カード?」
優奈は指先で涙を拭って俯いていた顔をあげる。
「何だろう…このカード…。見たこともないし…。」
優奈はカードをルナフィスから受け取ってまじまじと眺める。
見覚えが全くない。
「…この際試しに使ってみたら?」
好奇心がルナフィスをワクワクさせている。
「うん…もしかしたら何か凄いことが怒るかもしれないし。」
優奈がそう言ってJOKERを唱えようとした時だった。
「待って。」
どこからともなく声が聞こえてきた。
「え?」
優奈とルナフィスはキョロキョロと辺りを見回してみる。
それらしい姿は見当たらない。
「あなたたちの後ろよ。」
二人はばっと振り向いた先には…
ルナフィス…
に似た妖精が四枚の羽を羽ばたかせていた。
「ル、ルナフィスがもう一人…」
「あなたは自分のパートナーの顔も覚えてないのね。」
「ソ、ソラ姉…」
「久しぶりね、ルナフィス。」
「ね、姉!?ってことはお姉さん!?」
「そういう事。申し遅れたけど、私はソラフィス。」
ソラフィスは軽い口調で挨拶を済ませた。
「そ…それはそうとソラ姉…何でこんなところに…?」
「あ、そうだったわね。実わね、あなた達に忠告しにきたの。」
「忠告?」
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