第四話「絶望と希望」

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「優奈が持ってるカードと同じ種類ねカードかなぁ…でもトランプみたいにカードには“JOKER”って書いてあるし…何だろう?優奈ぁ~!!」 ルナフィスは優奈を呼びながらそのカードを持って飛んでいく。 「ねぇねぇ優奈、本の間から出てきたんだけど、このカードって一体何なの?」 「カード?」 優奈は指先で涙を拭って俯いていた顔をあげる。 「何だろう…このカード…。見たこともないし…。」 優奈はカードをルナフィスから受け取ってまじまじと眺める。 見覚えが全くない。 「…この際試しに使ってみたら?」 好奇心がルナフィスをワクワクさせている。 「うん…もしかしたら何か凄いことが怒るかもしれないし。」 優奈がそう言ってJOKERを唱えようとした時だった。 「待って。」 どこからともなく声が聞こえてきた。 「え?」 優奈とルナフィスはキョロキョロと辺りを見回してみる。 それらしい姿は見当たらない。 「あなたたちの後ろよ。」 二人はばっと振り向いた先には… ルナフィス… に似た妖精が四枚の羽を羽ばたかせていた。 「ル、ルナフィスがもう一人…」 「あなたは自分のパートナーの顔も覚えてないのね。」 「ソ、ソラ姉…」 「久しぶりね、ルナフィス。」 「ね、姉!?ってことはお姉さん!?」 「そういう事。申し遅れたけど、私はソラフィス。」 ソラフィスは軽い口調で挨拶を済ませた。 「そ…それはそうとソラ姉…何でこんなところに…?」 「あ、そうだったわね。実わね、あなた達に忠告しにきたの。」 「忠告?」
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